0276-46-0311
休診 : 土曜午後/日祝

股関節外来

股関節外来について

小児から高齢者まで全ての年代の股関節の障害を対象とします。股関節周りの痛みや機能障害を抱えている患者様の診察を行い、その原因をはっきり見極めてから一人ひとりに合った治療法を提案します。手術が必要とは限らないケースや、しばらく薬物療法やリハビリでしばらく経過をみるのがよい方もいらっしゃいます。一方で、早期に手術を行うことで、今まであった痛みが改善し、生活の質が改善される患者様も少なくありません。股関節外来では、患者様一人ひとりのライフスタイルや社会的背景に考慮しながら、適切な治療方針を提案していきます。外来で理学療法士によるリハビリも積極的に行っています。


対象疾患

(1)小児の股関節疾患

単純性股関節炎・化膿性股関節炎・先天性股関節脱臼・ペルテス病・大腿骨頭すべり症などです。場合によっては大学病院など高度医療機関へご紹介致します。



(2)乳児股関節二次健診

赤ちゃんの心配な病気は生まれてすぐわかるものが多いですが、股関節の脱臼は生まれてすぐよりも、しばらくしてわかることがほとんどです。産まれた後、股関節によくないことが影響して脱臼に進むと考えられています。もし脱臼へ進むと長期に渡り治療が必要となってしまいます。健診ではお母さんの生活上のアドバイスも行います。



お股が閉じると関節が外に出る(脱臼の原因となる) お股を開くと関節が中に入る(股関節が安定する)


(3)成人の股関節疾患

寛骨臼形成不全症、股関節インピンジメント症候群、大腿骨頭壊死症、変形性股関節症、急速破壊型股関節症、関節リウマチなどです。

変形性股関節症について

股関節疾患の大半を占める変形性股関節症は、関節の軟骨がすり減って股関節に痛みを生じる病気です。先天的な股関節の適合障害(先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全)や加齢に伴う退行性変化によって関節全体の形が変形し、歩行を含む日常生活動作に支障をきたします。その他、大腿骨頭壊死症や関節リウマチ、骨折後の変形などが股関節痛の原因となります。初期には、長時間の歩行や立ったり座ったりといった動作の始めに痛みを感じますが、進行すると慢性的、持続性の痛みとなり安静時痛や夜間痛も現れます。また放散痛といって大腿から膝、腰に痛みが生じることもあります。

股関節外来では、運動療法や体重コントロール、薬物療法などの保存療法で痛みが改善されない場合に、人工股関節置換術を行っています。傷ついた股関節を人工関節に置き換えることで、股関節がスムーズに動くようになり、痛みの改善が期待できます。

大腿骨頭壊死症

骨切り術の適応となる大腿骨頭壊死症に対しては骨切り術を、適応とならないものに対しては人工股関節置換術を行っています。

人工股関節置換術に関して

人工股関節置換術は痛みを取り除くことに関して、とても有効な治療法です。当院では筋腱完全温存仰臥位前側方アプローチまたは、筋腱完全温存側臥位前側方アプローチを採用しております。筋腱完全温存手術とは、文字通りそれらの股関節周囲筋を全く切離することなく、筋肉と筋肉の間から関節内に進入する手術を指します。この方法は、筋肉に対するダメージを最小限にするため、術後の股関節機能の早期回復を早めるとともに、脱臼という術後の合併症を減らすことに有利となります。
本術式では、腸骨大腿靭帯を逆T字に切開し、坐骨大腿靭帯は温存します。


股関節全面・股関節後面 腸骨大腿靭帯 恥骨大腿靭帯 坐骨大腿靭帯


変形した大腿骨頭を切除し、切除した面から人工関節ステムと呼ばれる金属の支柱を大腿骨内に挿入し固定します。人工関節ステムの上には、ヘッドと呼ばれる大腿骨頭の代わりになるボール状の部品を取り付けます。また、受け皿となる骨盤側(寛骨臼側)は半球状に掘削し、カップやライナーと呼ばれる部品を設置します。これにより、これまで摩耗した軟骨同士や変形した骨同士が接触し、痛みが生じていた股関節が人工物同士の接触に置きかわるため、疼痛が改善します。



人工股関節置換術のイメージ図



昭和大学横浜市北部病院整形外科 前田准教授(https://www.showa-u-nyh-orthop.com/%E8%82%A1%E9%96%A2%E7%AF%80%E8%A8%BA)および都立大塚病院整形外科・関節疾患治療センター 豊島医長(https://www.tmhp.jp/ohtsuka/section/orthopedics.html)の協力のもと手術を行っています。


人工股関節置換術後のレントゲン写真

診療スケジュール

基本的には予約外来の形をとっております。予約表持参の上、受付をお願いします。
予約を取られてない方は、直接受付窓口にお越しください。予約制となっており、予約患者さんの診察が優先となるため、予約のない新患患者さんや再診の患者さんには、長い時間お待ち頂く場合があります。事前にお電話(☎0276-46-0311)をして頂き、予約を取ることをお勧めいたします。

SWIPE

岡本 怜士
(午前のみ)

SWIPE

かかりつけ医の紹介状(診療情報提供書)や、これまでに検査された画像(レントゲン写真やMRI、CTなど)をお持ちいただけますと、初診時により多くのご説明・治療方針のご提案が可能となります。

受付時間

平日

午前 8:30〜11:30

診療時間

平日

午前 9:00〜12:00

休診日
土曜・日曜・祝祭日・夏季休暇・年末年始休診

*予約は基本的に30分間隔としております。

※9:00予約の場合は、9:00~9:30の間に診察となります。また、状況により時間通りに診察できない場合もありますので、ご了承の程お願いします。

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担当医師

岡本 怜士

おかもと さとし

整形外科 副部長

岡本医師

出身大学

平成23年 愛知医科大学医学部卒業

資格

  • 日本整形外科学会 整形外科専門医

専門分野

股関節外科

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