0276-46-0311
休診 : 土曜午後/日祝

手外科外来

手外科外来について

人間はスイッチを押す、物を掴む、パソコンを操作する、字を書くなど手を使って様々な動作をします。日常生活を送る、仕事をするなど生活を送る上で手はとても重要なものです。このように人間の行動に重要な手の怪我、病気を治療するのが手の外科です。当院の手外科外来では、日本手外科学会認定の手外科専門医が診療にあたります。

肘~手指などの骨折、脱臼などはもちろんのこと、腱の断裂、神経の断裂、手の変形、手・腕のしびれなどの末梢神経障害に対する治療や関節鏡を用いての低侵襲手術、さらに顕微鏡を用いた血管縫合・神経縫合・皮弁術(マイクロサージャリ―技術)、小児の上肢の外傷治療なども行っています。
手、上肢の怪我、しびれや使いづらさ、変形などでお困りの患者様がおられましたら、城山病院整形外科・手外科外来へ是非ご相談ください。

対象疾患

橈骨遠位端骨折

手関節で頻度の高い骨折で、高齢者の中でも頻度の多い3大骨折のうちの1つです。治療が正しく行われないと、機能障害を来し、痛みやしびれ、可動域制限(関節の動かしにくさ)が残ってしまいます。担当の川崎医師は、橈骨遠位端骨折治療のガイドラインの策定委員を務めており、本骨折の研究を数多く行ってきており、その病態・治療に精通しています。当院では患者さんの骨折型に応じて最適なプレートを使い分けて、年間約数十例の橈骨遠位端骨折の手術を積極的に行っています。術後は早期にリハビリを開始し、早期の機能回復を目指します。症例によっては、手術を行わずに4~6週間のギプス固定で治療を行う場合もあります。


舟状骨偽関節

舟状骨骨折は見逃されることが多く、偽関節を生じやすい骨折です。当院の舟状骨偽関節の手術は、常に最先端の治療を行っています。まず、欠損が少ない症例には低侵襲な関節鏡での手術を行っており、これによって術後の痛みも少なくなり、早期の退院が可能です。欠損が大きい症例や再発例などには、拡大鏡を用いて、血管を付けたままの骨を同じ手から採取して移植する血管柄付き骨移植術を行っています。さらに、通常はスクリューによって固定しますが、症例によっては舟状骨用の特殊な小さなプレートを使用して固定しています。


母指CM関節症

親指の付け根の変形で女性に多い疾患です。薬物療法や装具療法で治療が困難な場合は、関節固定術と関節形成術の手術を行います。関節形成術は大菱形骨を摘出した後、腱や特殊な切れにくい糸を用いて母指を制動する方法ですが、当院では早期からの使用と長期にわたる制動の維持のために、2つの方法を組み合わせた最新のHybrid法を行っています。


デュプイトレン拘縮

デュプイトレン拘縮は手のひらから手指にかけてひきつれが起こる原因不明の病気です。高度に進行した場合は使いづらさが生じるので手術が必要となります。皮膚のひきつれを解除すると、皮膚の欠損が生じるため当院では皮弁(血流のある皮膚)を使用して無理のない縫合を行います。


小児上肢外傷

小児の上肢外傷は軽症なものから重症な外傷まで全て、将来的な変形・成長障害などが起こるリスクがあり、初期治療が非常に重要となります。保存療法でも、ギプス固定方法、固定期間、観察期間など、将来にかかわる未来ある小児の患者さんのために、他院からも多くの緊急症例を受け入れております。経皮的な鋼線刺入術だけでなく、小さな上肢の骨折部を観血的に整復する必要がある場合、当院では可及的速やかな対応、最適な治療を行っており、術後の通院による継続処置、長期的な骨の成長過程を経過観察しています。


人工肘関節置換術

加齢により肘関節の軟骨が消失した場合や関節リウマチによる肘関節の変形を来した場合には、肘関節の可動域制限や痛みを生じます。当院ではそのような患者さんに対して、可動域や疼痛の改善が得られやすい人工肘関節置換術を行っています。また、高齢者の上腕骨の遠位部の骨折では治療に難渋することも多く、症例によってはプレート固定ではなく、人工肘関節置換術を行うこともあります。


手根管症候群

閉経後女性・重労働者・糖尿病・透析患者や橈骨遠位端骨折後の方は、手のしびれや痛みを生じることがあり、手掌部での正中神経の圧迫が原因となりえます。悪化すると指の対立を行う筋が委縮し、手のつまみや細かい運動がしにくくなります。当院では安全な治療を目標としており、小皮切で正中神経を直接確認し、愛護的に神経を剥離する手術を行っています。


閉経後の女性の手指の痛み、変形

手指の変形や痺れ、疼痛(へバーデン結節・ブシャール結節、手根管症候群、ばね指、ケルバン腱鞘炎)などの症状は、閉経後の女性に発症することが多く、近年女性ホルモンとの関連が指摘されています。当院でも女性ホルモンとの関係に注目し、大豆の代謝産物であるエクオールの補充をお勧めしています。薬物療法、指のギプスや装具による保存的加療も積極的に行っています。ばね指の日帰り手術も積極的に行っています。


検査機器

手外科疾患の診断・病状把握のための高精度の医療機器を導入しています。

  • 神経伝達速度検査装置(筋電図・誘発電位検査装置 )
  • 超音波診断装置
  • MRI装置(1.5テスラ)
  • マルチスライスCT装置(64列)
  • 骨密度診断測定装置(DXA法)

診療スケジュール

基本的には予約外来の形をとっております。予約表持参の上、受付をお願いします。
予約を取られてない方は、直接受付窓口にお越しください。予約制となっており、予約患者さんの診察が優先となるため、予約のない新患患者さんや再診の患者さんには、長い時間お待ち頂く場合があります。事前にお電話(☎0276-46-0311)をして頂き、予約を取ることをお勧めいたします。

SWIPE

川崎 恵吉
(午前のみ;整形外科外来にて)

SWIPE

かかりつけ医の紹介状(診療情報提供書)や、これまでに検査された画像(レントゲン写真やMRI、CTなど)をお持ちいただけますと、初診時により多くのご説明・治療方針のご提案が可能となります。当院で治療を開始するまでの治療歴が大変重要なので、どのような治療法が最適かの判断材料となります。

受付時間

平日

午前 8:30〜11:30

診療時間

平日

午前 9:00〜12:00

休診日
土曜・日曜・祝祭日・夏季休暇・年末年始休診

*予約は基本的に30分間隔としております。

※9:00予約の場合は、9:00~9:30の間に診察となります。また、状況により時間通りに診察できない場合もありますので、ご了承の程お願いします。

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お問い合わせはこちらまで0276-46-0311

担当医師

川崎 恵吉

かわさき けいきち

昭和大学横浜市北部病院
副院長・整形外科 教授

出身大学

平成3年 昭和大学医学部卒業

資格

  • 医学博士
  • 日本整形外科学会 整形外科専門医
  • 日本手外科学会認定手外科専門医
  • 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
  • 日本手外科学会 代議員
  • 日本骨折治療学会 評議員
  • 日本肘関節学会 評議員

専門分野

手外科、マイクロサージェリー、
肘関節外科

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