腹腔鏡下手術についてのお知らせ
 
腹腔鏡下手術についてのお知らせ

当院では、低侵襲性手術といわれる腹腔鏡下手術を腹腔鏡下幽門側胃切除術し、約15年の間に様々な疾患に対しその手術法を実施してきました。

ここでは腹腔鏡下手術についての説明および当院で行われている腹腔鏡下手術について紹介します。
 
腹腔鏡下手術(内視鏡外科)とは

1990年より胆石症などに対して行われるようになってから急速に普及した手術であり、腹腔鏡(カメラ)を使いテレビモニターをみながら直接手で触れることなく器械を使って行う手術法です。
その為従来の手術法(開腹術)と比較すると次のような利点があります。
 
   
@ 傷が小さく体に対する侵襲が少ない
A 手術後の痛みが軽度である
B 傷跡が目立たない
C 早期離床が可能であり回復も早い
D 早期退院が可能である
 
 
ここで、従来の開腹手術と腹腔鏡下手術の創部(傷)の大きさの比較を2つの疾患を例に図で示します。
 

十二指腸潰瘍穿孔に対する手術の場合
 
   

S状結腸癌および直腸癌に対する手術の場合
 
   
図の如く、明らかに腹腔鏡下手術の方が創(傷)の大きさが小さいことが理解していただけると思います。
現在、全ての疾患(病気)に対し腹腔鏡下手術が行えるわけではありません。
しかし、従来の開腹手術と同じ内容の手術が行える疾患であれば、
腹腔鏡下手術で行った方がbetterであると考えます。

以下に当院で施行可能な腹腔鏡・胸腔鏡手術について標記します。
またトピックスにて日本内視鏡外科学会(腹腔鏡・胸腔鏡手術の専門的な学会)での
技術認定制度についても解説してありますので、ご覧下さい。

今後も、腹腔鏡下手術についての解説や新しい手術法などを紹介していきたいと思っています。
 
質問などありましたら、お気軽にお問い合わせください
メールでのお問い合わせはこちらより
 
消化器外科部長:普光江 嘉広(ふこうえ よしひろ) 
 
当院で施行可能な腹腔鏡下(胸腔鏡下)手術

この幽門側胃切除術を開腹手術で行なう場合は、図2のaで示す様に臍部(おへそ)まで(場合によっては臍部の下まで)の創(きず)となってしまいます。

腹腔鏡補助下幽門側胃切除術では一般的には切除・再建は体外で行なうため、開腹手術ほど大きな創にはなりませんがどうしても6〜7cmの創は必要となります(図2のb)。

当院で行なっている腹腔鏡下幽門側胃切除術では、先にも述べましたが、切除・再建は体内で行なうため切除した胃を取り出すための創(傷)はおへその下約3cmで十分であり補助下での手術よりも更に小さな創で手術を完遂する事が可能となります(図2のc)。※以上、図2を参考にして下さい

定期手術
  食 道 疾 患 食道癌、食道粘膜下腫瘍、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、食道アカラシアなど
  胃  疾  患 胃癌、胃粘膜下腫瘍
  大腸・直腸疾患 大腸・直腸癌、大腸憩室症、胆石症、総胆管結石症、脾臓疾患(脾臓摘出術)
  腎  疾  患 腎癌・副腎腫瘍
  ヘ ル ニ ア 腹壁瘢痕ヘルニアなど
  肺  疾  患 肺腫瘍、気胸
     
  ※基本的には開腹術を要する手術の80%は腹腔鏡下手術が可能です。

緊急手術
  急性虫垂炎、胃および十二指腸潰瘍穿孔、急性胆嚢炎、イレウスなど
 
 
 
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