脊椎・脊髄病外来
脊椎・脊髄病外来について
脊椎・脊髄病外来では、首から腰までの脊椎疾患をより専門的に診察し治療を行います。手足のしびれや痛み、頚部痛や腰痛などに対して内服治療や神経根ブロック注射も行っていますが、それらの治療で十分な効果が得られない患者様には日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医である松岡 彰医師が手術治療も行っております。対象となる主な疾患は、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎椎間板ヘルニア、頚髄症、頚椎椎間板ヘルニア、脊柱変形側弯症などです。
対象疾患
(1)腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、加齢など様々な原因で骨・関節・靭帯・椎間板が肥厚し、脊柱管(神経が通る管)が狭くなることで、腰椎椎間板ヘルニアと同様に坐骨神経痛が出現する病気のひとつです。
当院での主な手術方法としては、椎弓切除術という椎弓を部分的に切除し、肥厚した靭帯を切除することで脊柱管を拡大させる方法を行っています。

(2)腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、脊椎のクッションである椎間板の中身である髄核が外側部の線維輪を破り脊柱管に突出することで神経を圧迫し炎症を引き起こします。
当院では、突出したヘルニアと髄核を摘出する椎間板摘出術を行っております。腰部の筋肉へのダメージは最小限に手術を行うことで術後の痛みも最小限にとどめる事が可能となります。

また、腰椎椎間板ヘルニアの患者さんに対して椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア注入)による治療を行なっております。ヘルニコア(コンドリアーゼ)は日本で開発され、2018年に承認された薬です。神経に直接触れないため神経損傷や合併症のリスクを減らせることが特長です。手術と比較して患者さんへの負担が小さいのが利点です。当院では日帰り、もしくは1泊2日の入院で実施しており、早期の社会復帰が可能です。
※本治療は適応が限られており、ヘルニアのタイプや症状によっては他の治療方法をお勧めする場合があります。

(3)椎体圧迫骨折
骨粗鬆症に骨脆弱性が原因となり日常生活の軽微は動作や、尻もちをついて起きる脊椎骨折のひとつです。
装具や内服治療である程度の疼痛緩和は得られますが、多くの場合において日常生活動作に大きな障害を及ぼす骨折であり、初回の骨折が原因となり二つ目三つ目と続発性骨折を引き起こすことも多くあります。

当院では、骨粗鬆症の専門的治療の早期導入とBKP(経皮的椎体形成術)を行なうことで疼痛の早期改善を行なっております。骨折の部位や程度に応じて脊椎後方固定術も併用し強固な固定を追加することもあります。


診療スケジュール
基本的には予約外来の形をとっております。予約表持参の上、受付をお願いします。
予約を取られてない方は、直接受付窓口にお越しください。予約制となっており、予約患者さんの診察が優先となるため、予約のない新患患者さんや再診の患者さんには、長い時間お待ち頂く場合があります。事前にお電話(☎0276-46-0311)をして頂き、予約を取ることをお勧めいたします。
SWIPE
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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松岡彰 (第1・3・5週) (午前のみ;整形外科外来にて) |
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SWIPE
かかりつけ医の紹介状(診療情報提供書)や、これまでに検査された画像(レントゲン写真やMRI、CTなど)をお持ちいただけますと、初診時により多くのご説明・治療方針のご提案が可能となります。当院で治療を開始するまでの治療歴が大変重要なので、どのような治療法が最適かの判断材料となります。
受付時間
平日
午前 8:30〜11:30
診療時間
平日
午前 9:00〜12:00
- 休診日
- 土曜・日曜・祝祭日・夏季休暇・年末年始休診
*予約は基本的に30分間隔としております。
※9:00予約の場合は、9:00~9:30の間に診察となります。また、状況により時間通りに診察できない場合もありますので、ご了承の程お願いします。
お問い合わせはこちらまで0276-46-0311
担当医師
松岡 彰
まつおか あきら
東京都立大塚病院
整形外科・関節疾患治療センター 医長
出身大学
平成17年 聖マリアンナ医科大学医学部卒業
資格
- 日本整形外科学会 整形外科専門医
- 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
- 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医
専門分野
脊椎・脊髄