消化器外科 ニュースレター vol.1 2014.January.
 
 
この度、城山病院・消化器外科よりニュースレターを作成することといたしました。当院外科がどの様な検査や治療を行っているのか、また様々な消化器疾患の説明などを情報提供させていただきたいと考えております。今回は第1回目であり当院消化器外科の特徴である腹腔鏡下手術についてお伝えいたします。
当院のモットーは、‘とにかく低侵襲治療に主眼をおいて日々診療にあたる’ということです。低侵襲治療とは患者さんになるだけ侵襲を及ぼさない、つまりは患者さんにできるだけ負担のかからない治療ということです。
よって当院では、手術治療が必要な患者さんの場合、低侵襲治療の一つである腹腔鏡下手術でできないかを、まず考えます。腹腔鏡下手術は、内視鏡外科手術の一つであり、1990年に日本で初めて行われ急速に普及した手術法です。どの様な手術法かといいますと簡単に言うとお腹に何ヵ所かのポート(小さな筒のようなもの)を挿入し、モニターを見ながら行う手術法です。この手術の利点は手術後の痛みが少ない、傷が目立たない、早期に退院し社会復帰も早いなどです。当院でも1991年からこの手術法を行ってきました。しかし、いまだにその手術に対する認識は低いと言わざるをえません(一般の方だけでなく医師も)。たとえば一般的に盲腸と言われる病気がありますが(正確には急性虫垂炎です)、この病気に対して手術を行う場合、腹腔鏡下手術のメリットはかなり大きなものがあります。詳しくは別の機会に述べますが、腹腔鏡下手術で行うと患者さんにとっても外科医にとってもこんなにもお互いにメリットがあるんだなと日々感じる次第です。しかしながら腹腔鏡下手術をやらない外科医の先生ですと、いまだに‘盲腸ごとき、開腹手術で十分だ’と思っている先生方がいらっしゃいます。何事も経験しないとわからないという典型例だと思われます。 
 
また、都内では腹腔鏡下手術の占める割合が地方と比較して大きい傾向にあります。よくマスコミなどである著名人が腹腔鏡下手術で治療したと報道されることがあります。そして、ほとんどは関東であれば東京都内の大学病院などの大きな施設で行っているのが現状です。これはなぜでしょうか?一つには都内と比較すると、地方ではいろいろなものに対する情報量が少ない事があげられると思います。医療においても然りで著名人がどうこうではなく、患者さん自身が現代医療の知識を十分知り、いい医療を追及していくと手術が必要な場合は腹腔鏡下手術にたどり着くのでしょう。当院では常勤・非常勤ともにスタッフは全員昭和大学消化器一般外科の医局員であり、太田市においても都内と遜色のない治療を展開しております。そして先にも述べた通り、1991年より積極的に腹腔鏡下手術を行ってきた実績があります。以上今回は、当院の特色の一つである腹腔鏡下手術について簡単に紹介させていただきました。何かあればご相談ください。
 
 
 
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