当院での胃癌・大腸癌に対する腹腔鏡下手術の現況
 
当院での胃癌・大腸癌に対する腹腔鏡下手術の現況

腹腔鏡下手術は手術技術の進歩、手術器具の改良・進化などにより、さらに向上を続けており、当院も常に新しいものを取り入れ精進しています。
今回は、胃癌・大腸癌に対する腹腔鏡下手術について、当院での現況(進歩した点)を解説したいと思います。
 
以前と比較して何が変わったかというと
 
@ さらに創部(傷口)が小さくなった
  出来る限り臍部(おへそ)の傷から切除した胃や大腸を取り出すように工夫することにより可能となりました。 
A 手術時間が短くなった
  これは端的に言うと、全般的に手術手技が向上してきたからだと感じています。
Aの手術時間の短縮につきましては、何とも説明のしようがないことであり、今回は創部(傷口)が小さくなった点を中心に解説したいと思います。
 

 
胃癌の手術の場合

上の図のように以前は切除した胃を取り出すのにおへその下に孤状の切開をおいていました。これでもあまり傷は目立たないのですが、(『当院での腹腔鏡下幽門側胃切除術について』を参照して下さい)、最近おへそを縦に切開することにより、更に小さく目立たない傷口となりました。それが下の図です。
 
臍部(おへそ)の傷は約2.5cmで縦に切開を置きますので時間の経過とともにほとんど目立たなくなります。
また、手術後の痛みも以前と比べてさらに少ないと感じています。
 
大腸癌の手術の場合

大腸癌も現在では胃癌と同様、一番大きな傷も臍部(おへそ)の約2.5cmです。左側大腸癌および直腸癌の場合の傷の大きさ・部位の変遷を下に示します。
 
最初にも述べましたが、腹腔鏡下手術(内視鏡外科手術)は日々進歩を続けています。それは患者さんにとっての進歩だと感じております。当院は今後とも腹腔鏡下手術の質を高めるべく精進してまいります。
 
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消化器外科部長:普光江 嘉広(ふこうえ よしひろ) 
 
 
 
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